2026.04.26

春なのに体が重い。それ、季節のせいかもしれません

「春になったら元気が出るはずなのに、なぜか体がだるい」「朝起きるのがつらい」「やる気が出ない」——4月から5月にかけて、こうしたお悩みでご相談に来られる方が増えます。気のせいではありません。春は体のしくみとして「だるくなりやすい季節」です。今日は、その理由と今日からできる対策をお伝えします。

春のだるさは、自律神経の「切り替え疲れ」

冬のあいだ、体は寒さから身を守るために交感神経(活動モード)が優位な状態が長く続いています。春になって気温が上がってくると、体は副交感神経(休息モード)優位へと切り替えていきます。

この切り替えは、思っている以上に体力を使う作業です。さらに春は1日の寒暖差が大きく、気圧の変動も激しい。自律神経は気温や気圧の変化に反応して働くので、春は1日のなかで何度も切り替えを迫られます。

これが続くと自律神経そのものが疲れてしまい、だるさ・眠気・頭の重さ・気分の落ち込みとして現れます。

東洋医学では「肝(かん)」がたかぶる季節

東洋医学では、春は「肝(かん)」の季節とされます。肝は、気(エネルギー)の巡りをコントロールする働きを担っています。

春は草木が伸びていくように、肝の働きも活発になりやすい時期。ところが現代の生活はスマホやPCで目を酷使し、ストレスも多い。もともと使われすぎている肝が、春になるとさらに高ぶりやすくなります。

肝が高ぶると、気の巡りが滞り、こんなサインが出てきます。

「春は肝を労る季節」と言われるのは、こうした理由があります。

環境ストレスと生活リズムの乱れも重なる

4月は新年度。職場や家庭で環境が変わったり、お子さんの新学期で生活リズムが変わったりする方も多い時期です。

「自分は変わっていないから関係ない」と思っていても、家族や周囲の変化は確実にご自身の体にも影響します。これに花粉症が加わると夜の睡眠の質が下がり、回復が追いつかなくなる。

春のだるさは、ひとつの原因ではなく「いくつかの要因が重なって起こる」もの。そう知っておくだけで対処の見通しが立ちます。

今日からできるセルフケア4つ

ご自宅でできる対策をお伝えします。すべて取り入れる必要はありません。「これなら続けられそう」というものを1つか2つ選んでみてください。

2週間続けても変わらないときは

セルフケアは、続けて初めて効果が出てきます。まずは2週間、ひとつでよいので続けてみてください。

それでも、

こうしたサインが残るときは、自律神経そのものがかなり疲れている可能性があります。セルフケアだけで持ち直すのは難しい段階です。

今西健はり・灸院でできること

当院では、初診に約90分かけて丁寧に問診をします。だるさの出ているところだけでなく、生活習慣・睡眠・食事・運動・呼吸・姿勢まで含めて体全体を見させていただきます。

鍼灸でアプローチするのは、自律神経そのもの(首・背中・お腹のツボ)と、東洋医学でいう「肝」の経絡。あわせて、その方の体の使い方や呼吸の癖もみていきます。必要に応じて、ご自宅での運動や食事のアドバイスもさせていただきます。

「病院に行くほどではない」「検査では異常がない」と言われた方こそ、一度ご相談ください。だるさは、体からの「ちょっと立ち止まって」というサインです。

まとめ